モラはパナマのサンブラス諸島に暮らすクナ族というインディオの女性たちが作っている民族手芸です。クナ族の女性たちはそれを民族衣装の飾り付けとして伝統的に用いています。モラは五枚くらいの色木綿布を重ね、切込みを入れて鮮やかな色のラインを出し、丁寧に糸でまつっていきます。クナ族の女性たちは丁寧に一針一針縫い上げ、長い時間をかけて一枚のモラを作り上げます。そのカラフルでエキゾチックな図柄はまさしく美術品と言えます。模様も様々で、トラディショナルなものから動物や植物をあしらったものまで色々あり、私たちの目を魅了してやみません。

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